『犬がいた季節』

数日前からAudibleで聴いていた『犬がいた季節』

今朝も朝食の後片付けをしながら、続きを聴いていた。

3章に入って、震災の話になった。

仔犬を飼っている学校の生徒たちが順番に登場人物になる小説なのだが、3章は震災の日から始まった。

その学校自体は東海地方に在るので、地震の被害はほとんどなかったが、3章の主人公の女子生徒の祖母が被災した。

家は倒壊し、女子生徒の家に同居することになった祖母。

祖母がある晩、女子生徒に話す地震があった時の出来事が聴いていて辛かった。

 

私もあの時関西にいた。

震源地からは離れていたから直接の被害はなかったが、出社しようにも電車がなかなか来ず、駅に人が溢れていた。

何が起こっているかよく分かっていなかった。

途中の駅から歩いて出社した。

出社したが、安否確認だけでその日は返された。

電車が通っていない区間もあったので、いつもと違うルートで家に帰った。

しばらく出社できない同僚がいた。

会議室には有志で購入した水や食料が置かれ、必要な日とが持って帰っていいようになっていた。

 

明日は今日と同じような日が来るって心のどこかで思っている。

でも違う。

急に大きくかわることがある。

いいようにも悪いようにも。

それは覚えておかなければいけない。